伊勢原トンネル塗装事故について

神奈川県伊勢原市で起きた農業用水のトンネル事故で作業員6名が意識を失い、3名が重体となっている。鉄板の錆止めのため、防錆塗料の吹き付け塗装をおこなっていて意識を失ったらしい。溶剤のシンナーが充満して酸素欠乏になったと推測される。これまでにもトンネルだけでなく下水道の地下道、ビルの地下ピット、住宅でも狭い場所等で酸欠が起きやすい。こういう場合は、エアラインマスクを必ず装着する義務がある。作業する人は邪魔で作業しにくいために装着を嫌がる。しかし管理する会社としてはエアラインマスクをしないとこのような事故になる。管理者は必ず酸素濃度計で測定することが義務である。私も厚労省の依頼で様々な狭い場所での酸素濃度を測定した経験があり、大丈夫と言える場所は作業に夢中になっているとほとんどが危険である。

 

2024年03月07日