世界の大規模火災

世界の火災事故では、ナイトクラブやディスコなどの場所で、ステージショーに花火などを使って建物に引火して大惨事となる例が多い。その多くは、夜間で室内が暗く、出口がわかりにくいために逃げ遅れることである。その例を以下に示す。(写真は、2004年ベエノスアイレスで起きたナイトクラブ火災で、NFPA2014 World Congressによる

 

 

ナイトクラブ大規模火災事例

日付 都市 場所 火災状況
2015/12/4 エジプト カイロ ナイトクラブ 16名死亡 火炎瓶による放火
2015/10/30 ルーマニア ブカレスト ナイトクラブ 27名死亡
2013/1/27 ブラジル サンタマリア キッスナイトクラブ 245名死亡 花火
2010/6/25 インドネシア スラバヤ ナイトクラブ 9名死亡  放火
2009/1/1 タイ バンコック サンティカナイトクラブ 67名死亡
2009/12/5 ロシア ペルミ ナイトクラブ 102名死亡 花火
2008/9/20 中国 深セン 舞王倶楽部 43名死亡 花火
2004/12/30 アルゼンチン ブエノスアイレス ナイトクラブ 194名死亡 花火
2003/2/22 米国 ロードアイランド ステーションナイトクラブ 100名死亡 花火
2002/12/1 ベネゼエラ カラカス ナイトクラブ 47名死亡
1996/3/18 フィリピン ケソン ディスコ 150名死亡 花火
1991/1/10/17  韓国 大邱 ナイトクラブ 16名死亡 放火
1990/3/25 米国 ニューヨーク ディスコ 87名死亡 放火?
1983/12/17 スペイン マドリッド ディスコ 78名死亡
1983/4/18 韓国 大邱 ディスコ 25名死亡 漏電
1982/11/20 トルコ イスタンブール ナイトクラブ 20名死亡 ガス暖房機爆発
1981/2/14 アイルランド ダブリン ディスコ 49名死亡
1977/6/8 コートジボアール アビジャン ナイトクラブ 44名死亡
1977/5/28 米国 ケンタッキー ナイトクラブ 164名死亡
1942/1/18 米国 ボストン ボストン 491名死亡

最近では、高層ビル火災が増えており、先日おきたロンドンの公営20階建てマンション「グレンフェルタワー」火災に見られるように、消火活動に手間がかかり、住民の避難時間もかかるために、多くの犠牲者を出しやすい。写真はUAEのドバイで頻発しておきている高層ビル火災例で、63階建て高層ビル「アジュマーン・ワン」の火災例である。写真は、グレンフェルタワーは、航空機から撮影されたものでJason Hawkes氏によるもので、あジュマーワン・ワンはBBCによる。


この他にホテル火災、公共施設火災、更に建築中や改装中の火災も目立つようになってきた。

世界の大規模火災事例

 国名 日付 都市 場所 火災状況
米国 2018/11/10 カルフォルニア州 森林火災 死者76名 行方不明者1,000名以上か
中国 2018/8/25 黒竜江省ハルピン 温泉ホテル 死者19名 負傷者24名 原因不明
台湾 2018/8/14 新北市 病院 死者8名 負傷者15名 電動ベッド引火?
ギリシャ 2018/7/23 リゾート地マティ 森林火災 74名死亡 負傷者180名以上
中国 2018/7/12 四川省 化学工場爆発 死者18名 負傷者12名
ロシア 2018/3/29 タメロボ ショッピングセンター(4階建) 死亡者61名 負傷者40名以上 放火か?
韓国 2018/1/26 慶尚南道蜜陽 6階建て病院(療養施設付き) 死亡者37名 負傷者100名余り
米国 2017/12/28 ニューヨーク市 5階建てアパート 死者12名、負傷者4名  幼児の火遊び
韓国 2017/12/21 堤川市 8階建てサウナ、フィットネス等雑居ビル 死者29名、負傷者29名 工事の溶接火花
中国 2017/11/18 北京郊外大興区 2階建てアパート(衣類工場併設)火災 19名死亡、8名負傷、放火か?
インドネシア 2017/10/26 ジャカルタ 花火工場 47名死亡、40人以上負傷 100名従業員
UAE 2017/8/4 ドバイ 79階建て高層マンション「ザ・トーチ」 2015年にも火災、原因不明 けが人なし
英国 2017/6/14 ロンドン 公営マンション「グレンフェルタワー」 死者70名、負傷者78名以上 冷蔵庫爆発
中国 2017/6/11 蘭州 改装中の高層ビル けが人なし 溶接火花
イラン 2017/1/19 テヘラン 17階建て高層ビル 死者20名、負傷者70名以上 10階ガス漏れ
UAE 2016/12/31 ドバイ 63階建て高層ホテル「アドレスダウンタウンドバイ」 負傷者16名 20階テラス部分より
米国 2016/12/3 オークランド 倉庫2階ダンスパーティー 40名死亡 花火
韓国 2015/11/18 ソウル 15階建てビル建設現場 負傷者なし 外装材(SWP)延焼
中国 2015/8/12 天津 天津浜海新区倉庫爆発 165名死亡、危険物倉庫で化学物質流出による 詳細報告書
UAE 2015/5/21 ドバイ 79階建て高層マンション「ザ・トーチ」 負傷者なし 50階部分より出火
中国 2013/6/3 吉林 徳恵鶏肉加工工場 121名死亡 冷蔵庫冷媒(アンモニア)漏れ
パキスタン 2012/9/11 カラチ 縫製工場 289名死亡 消防設備なく、出口一箇所
カタール 2012/5/29 ドーハ ショッピングモール内託児所 死者19名
ホンジュラス 2012/2/14 コマヤグア 刑務所 360名死亡 漏電又は放火?
中国 2010/11/15 上海 28階建てマンション 58名死亡,70名以上負傷 改装中の溶接火花
中国 2007/8/15 上海 101階建て上海国際金融センター 建築中 溶接火花 負傷者なし
プエルトリコ 1986/12/31 サンファン デュポンプラザホテル 98名死亡 140名負傷
ブラジル 1986/2/17 リオ 雑居ビル 21名死亡 50名以上負傷
タイ 1983/5/10 バンコク ケーダ社玩具工場 108名死亡
米国 1980/11/21 ラスベガス MGMグランドホテル 84名死亡、785名負傷者
ブラジル 1974/2/1 リオデジェネイロ 高層オフィスビル「ジョエルマビル」 227名死亡 エアコン室外機配線ショート

ロシア 西シベリアケメロボ州 4階建てショッピングセンター火災

日本時間25日午後7時頃(現地午後5時)西シベリアのケメロボの中心部にあるショッピングセンター(映画館、ボーリング場、子供の遊戯施設等)のある
複合施設「ウンターチェリー」4階部分から出火し、約1,500m2を焼失した。子供9名を含む37名が死亡し、43名が負傷した。また、行方不明者が64名にのぼる。 その後の調査では、64名(18歳未満が41名)が死亡した。火災の発生場所は、子供遊戯施設で放火と見られるが、死亡者の多くは映画館内で、緊急避難ドアは施錠され、 火災報知機も切られていた。この施設の管理体制がずさんでビル管理者4名が逮捕されて調査中である。
写真提供:AFP

 

韓国 慶尚南道蜜陽  6階建て療養施設付き病院火災

慶尚南道蜜陽の6階建てセジョン病院で1/26日午前7時半頃、1階で火災が発生し、37名が死亡し、 100名余りが負傷した。火事はおよそ3時間半後の9時半頃に消火した。 火事は、1階で食い止められ、2階以上には延焼しなかったが、2階に居た患者は煙で被害を受けた。一部の患者はベッドにくくりつけられていて逃げられなかったようだ。火災の発生は、1階の 緊急医療室の天井付近から出火したと見られ、天井裏には電線が一杯配線されていた。電線の漏電とみられているが、 スプリンクラー設備はなかった。

セジョン病院は、2-6階に入院患者100名と後方に療養型病院があり、そこには94名が居たが、ほぼ多くのの患者は避難して無事であった。



2017/12/28 米国ニューヨーク市 5階建てアパート火災

28日午後7時前、米ニューヨーク市ブロンクス「リトルイタリー」として知られている場所にある5階建てアパートで火災が発生し、
死者は4名の子供を含む12名、負傷者4名の事故となった。
建物は、100年以上経過した古いもので、スプリンクラー等の消火設備はなかった。
火元は1階で、3歳になる幼児が、コンロの火遊びをしていて火事となり、母親と逃げる祭にドアを開けっ放しにしたため、炎の広がりが早くなった。
写真提供:ザ・ガーディアン

 

2017/12/21 韓国 堤川市 商業ビル火災

21日午後3時50分頃、8階建て雑居ビルの1階駐車場から出火し、瞬く間に全体に延焼した。
ビルは地下1階(事務所機械室)、1階駐車場、2-3階がサウナ、4-7階がフィットネスクラブ、8階がレストランの構造となっていた。
現在のところ、死者29名、負傷者29名で、特に2階の女性サウナの犠牲者が20名に上る。 出火原因は、1階駐車場の天井配管工事による溶接火花とみられ、駐車していた15台の車に火が移り、更に外壁の発泡スチロールに燃え移って建物全体があっという間に燃えた。写真提供:テレビ朝日



2017/11/18 中国北京郊外 アパート(衣類工場併設)火災

18日午後6時頃、北京郊外の大興区にある2階建てアパートから出火し、消防車34台が出動して3時間後に鎮火した。
この火事で19名死亡し、8人名が負傷した。
内陸部からの出稼ぎ労働者の多い、低賃金アパートで、その建物内に衣類工場が併設されていた。 近く取り壊しの予定であった。
出火原因は、不明。 複数の関係者が取り調べられている。 写真提供:AFP

 

2017/10/26 インドネシアジャカルタ 花火工場火災

26日午前9時頃、インドネシアジャカルタ近郊の花火工場で爆発があり、47名が死亡し、40名以上が負傷した。
火事は、3時間後鎮火した。 花火工場は、操業2ヶ月で従業員100人が働いていた。 写真提供:TV朝日、AFP

 

2017/8/4 UAEドバイ  79階建て高層マンション「ザ・トーチ」火災

8/4日午前1時頃、出火。けが人はいない。ドバイの高層建築物には、外装材として可燃性の断熱材(サンドイッチパネル)が使われており、火の廻りが早い。この高層マンションは、2015年5月にも火災を起こしている。写真提供:朝日新聞デジタル


2017/6/14 英国 ロンドン  公営マンション「グレンフェルタワー」火災

詳細は、「最近の火災事故」にて記述。

2017/6/11 中国 蘭州市 建築中の高層ビル火災

11日昼過ぎ、外壁改装中の高層ビルで足場から火災が発生し、およそ1時間半後に消火した。 けが人はいない。 写真:日テレ24ニュースより

 



2017/1/19 イラン テヘラン 17階建て商業ビル火災

19日、17階建て高層商業ビル(1960年代建設)から出火し、消防士らが20名死亡、70名以上の負傷が出た。 建物の上層階から建物が崩壊した。
10階でガス漏れがあり、商店主が照明器具を付けようとして爆発した。3時間後の建物は崩壊し、消火にあたっていた消防士が犠牲となった。 写真提供:CNN

 

2016/12/31 UAE ドバイ 63階建て高層ホテル「アドレスダウンタウンドバイ」火災

12/31深夜にドバイの高層マンション群「アジュマーン・ワン」の一角で、63階建て高層ビルで火災が発生した。 火災は16時間にわたり、負傷者16名。
火元は、20階のビル外側のテラス部分とみられる。(写真BBC提供) ドバイでは近年3回も大きな火災が発生している。

2015/2/21 79階建て高層マンション「ザ・トーチ」 50階付近火元
2014/11/18 30階建てマンション 「Tamweel Tower」 タバコ火
2014/4/29 40階建てマンション「AL Tayer Tower」 投げ捨てタバコ

 

 

2015/11/18 韓国 ソウル 15階建てビル建築現場火災 

16日17時頃、ソウルの江南の新築中の15階建てビルで火災が発生した。 負傷者はいない。最近韓国では、建築中の事故が多発し、特に外装材にサンドイッチパネル(金属板/スチレンフォーム/金属板)に溶接の火花が引火する事故である。写真提供:豊受新報

 

2015/8/12 中国 天津 浜海新区倉庫爆発

12日午後11時半頃、天津浜海新区天津港にある危険物倉庫が爆発し、港湾機能が麻痺する状態になった。 周辺住民を含めて死者165名、負傷者798名にのぼった。 火災の原因は、倉庫に保管されていた700トンのシアン化ナトリウムが一部流出して半径3km以内の住民に避難を呼びかけた。
シアン化ナトリウムは常温固体であるが、水分や酸に触れると、反応して有毒ガスを発生する。 何故爆発したかは不明  

 

 

2015/5/12 UAE ドバイ 79階建て高層マンション「ザ・トーチ」火災

21日午前2時頃、79階建て高層マンション「ザ・トーチ」の50階から出火し、ビルの数階が燃え、3時間半後に消火した。 死者はおらず、負傷者数名。出火原因は不明 。写真提供は投稿

 

 

2013/6/3 中国 吉林省徳栄市 鶏肉加工工場火災


3日午前6時すぎ、従業員300名が勤めていた鶏肉工場で、爆発があり、黒煙が上がった。 爆発は1,700m2にわたり、 工場内では水を多く使っており、感電死した人や有毒ガスで亡くなった人もいた。 121名が死亡し、70人あまりが負傷した。100名以上が脱出に成功した。
火災の原因は、アンモニア流出による爆発事故と推定された。
アンモニアは冷凍機の冷媒に使われていた。 写真提供:大紀元

 

 

2012/9/11 パキスタン カラチ 縫製工場火災


11日夜、4階建て縫製工場から出火し、5分もしないうちに、全体に燃え広がった。 建物には、1箇所しか出口がなく、窓も鉄格子があって脱出できない状況にあった。このため、従業員289名が 犠牲となった。
この建物には、消火設備、火災報知機、スプリンクラーもなく、従業員が商品を盗んだり、勤務中に抜け出さないように 出口を一箇所で管理していたことが、多くの犠牲者を出す原因となった。出火原因は不明。 写真提供:BBC

 

 

2012/5/29 カタール ドーハ 託児所火災

28日午前11時頃、大型ショッピングモール「ビラッジオ」(敷地22,000m2)内にある託児所で火災があった。子供13名を含む19名が死亡した。
消防士は火災時に子供を救うために、階談に向かったが崩れていたために、
屋根を壊して侵入し救助に向かった。大人の犠牲者は、保育士4名と民間防衛組織2名であった。
出火原因は不明であるが、火災警報やスプリンクラーは作動しなかった。  

 

2012/2/14 ホンジュラス コマヤグア  刑務所火災

24日夜10時半頃、コマヤグア刑務所で火災が発生し、361名が犠牲となった。 当時この刑務所には定員の2倍の856人が収容されていた。
避難しようとした受刑者を刑務員が銃殺する場面もあったようだ。 出火の原因は、漏電又は故意による(ベッドに火をつけた)ものとみられる。写真提供:時事ドットコム

 

2010/11/15 中国 上海 28階建てマンション火災

15日2時15分頃、28階建て高層マンションで火災が発生した。 建物は外装改装中で、足場を竹で組み、落下防止としてナイロン網が使用されていた。
10階部分で溶接作業をしており、溶接の火花が引火して、燃え広がったとみられる。
この火災で、58名死亡、負傷者は70名を超えた。
足場の竹が可燃性で上下階に燃え広がったことが火災拡大の原因とみられる。

 

2007/8/15 中国 上海 101階建て国際金融センター建設中火災

午後4時35分頃、森ビルが建設中の101階建て高層ビル国際金融センターで火災が発生した。40階から黒煙があがり、
炎と共に人が落下するのが目撃された。 出火の原因は、溶接作業中に飛び火したことによる。 写真提供:大紀元


1986/12/31 プエルトリコ サンフアン デュポンプラザホテル火災

31日午後3時半頃、サンファンにあるホテルとカジノがあるデュポンプラザホテルの南ホールで火災が発生した。 火事はロビーとカジノエリアに急速に展炎し、死者98名、負傷者140名の大惨事となった。
当時、ホテルでは労働争議がおこっており、不満を持つ従業員3名が1階ホールで可燃物を家具に着火させたことによる放火と推定。
事故分析はNISTがおこなっている。 写真提供:Wikipedia


1986/2/17 ブラジル リオデジャネイロ 雑居ビル火災

1983/5/10 タイ バンコク ケーダ社玩具工場火災

1980/11/21 米国 ラスベガス MGMホテル火災

1974/2/1 ブラジル リオデジャネイロ 25階建てオフィスビル「ジョエルマビル」火災