小林製薬の紅麹コレステヘルプ毒性問題

小林製薬が販売している「紅麹コレステヘルプ」の腎臓毒性に関して大阪市から回収命令が出された。既に2名が死亡し、300件近い患者がいるらしい。小林製薬には3,000件の問い合わせがある。欧州では、紅麹で発酵した米に由来するサプリを摂取に関する健康被害が報告され、その毒性は、シトリニンという毒物が原因とされる。欧州では摂取を控えるように規制されている。今回の小林製薬の紅麹からはシトリニンは検出されていないとのことであるが、何らかの化学物質が含まれている中で、例えば体内で化学反応を起こして毒性物質が生じる可能性もある。いずれにしろ、数十社が採用しているものであるから、影響は大きい。日本はサプリに関して規制が甘く、BS放送などではほとんど健康サプリの宣伝ばかりである。私が入院していた時には、どんなサプリも摂取しないでと言われたことがあり、やはり、健康被害にあう可能性が高いのかもしれない。(欧州規制

 

追記)3/28現在、死者4名、入院患者106名で次々に増えている模様。

追記2)3/31現在 厚労省が発表した有毒物質は、プペルル酸らしい。決して紅麹から発生するものではなく、青かびから合成されるらしいので、製造工程に問題がありそうだ。私も化学者のはしくれであるけど、初めて聞いた化学物質である。化学構造式は以下の通り。

 

2024年03月27日