常温エアロゲルの実用化

ティエムファクトリーはYKKAPと共同で断熱性の高い窓用エアロゲルSUFA(スーファ)を開発し、実用化を目指している。従来のエアロゲルは超臨界炭酸ガスを使って製造していたので、生産性と価格にネックがあり、実用化が難しかった。私もNEDOの補助金を使って研究していたが、京都大の中西准教授と金森助教が常温でエアロゲルを作れる方法を見つけ、話を聞きに行ったこともあるが、挫折してしまった。今回のエアロゲルは、熱伝導率が0.012W/m/Kとガラスウールの3倍、真空断熱材相当の断熱性能を誇る。透明性も高く窓用として実用化段階にある。パナソニックも一時家庭用冷蔵庫の透明ドアを検討していて冷蔵庫を開けなくても中を見られる「夢の冷蔵庫」を研究していた。

 

2025年02月22日