トランプ大統領の各国への関税率
トランプ大統領は、輸入に対する各国の関税率を発表し、日本には24%の税率を課した。こんなことして世界はどうなるのか?例えば、世界戦略をおこなっているユニクロ(ファーストリテーリング)の海外製造工場の拠点は、主に中国、バングラデッシュ、インドネシア、インド等であり、関税率は日本より更に高い税率(下表)で、日本で作った方が安価となる。一方、米国の立場で見ると、米国最大シューズメーカーのナイキは、ベトナム、カンボジア、インドネシア等に製造工場を持つ。これらの国から輸入するとなれば、国内で価格が値上がりして非常に高い靴となってしまう。

一体米国が輸入に依存している国はどこか?
やはり、メキシコ、カナダである。いまのところ、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)は除外されている。米国自動車大手のGM、フォード、ステランティス(クラスイラー)は、メキシコ、カナダから部品供給を受けており、困るからである。
