2nm半導体の世界
2021年にIBMが設計した2nm半導体が注目されている。従来の7nmや5nmの半導体はFinFET技術と呼ばれ、ひとつの壁となっていたが、GAA技術(ナノシート)と呼ばれる技術開発で2nmを達成した。実際に製造しているのは、台湾のTSMCと韓国のサムソンであるが、サムソンは歩留まりが悪く、TSMCの独占となっている。日本でも2027年に実用化を目指してRapidusは、北海道千歳に工場建設している。出資企業は、トヨタ、ソニー、NTT、ソフトバンク等8社が名を連ねている。従来に比べて動作速度45%向上、消費電力75%減の実力で、中国には輸出規制となっている。一口にnm(10億分の1メートル)の世界は下図のごとく凄まじい世界である。
