スマート農業とは?
今年の米も雨不足や異状高温で不作になると予想され、米価も下がりそうにない。やれ、スマート農業だ、大水田化等と叫んでいるが、所詮は小手先でしかない。『乾田直播』といって水田のいらない米作も検討されているが、ネパールで立派に稲を育てた近藤亨さんを見習ってほしいものだ。
チベットの標高3000m、水もない、常に風速15m以上、気温15℃以下の環境下で見事にコシヒカリを豊作に導いた。気温20℃以上ないと稲穂がつかないと言われ、側面に石垣を積み上げ、天井にポリエステルの透明波板を敷設して風をしのぎ、気温を20℃以上に上げた。稲作だけでなく、野菜、リンゴ、魚の養殖をすすめ、学校10校、病院1つを建設した。彼は70才でネパールへ行き、20年間現地の人と苦労を共にした。こういう地道な努力を日本の農業で、出来ないことはないと思うが。
